Tableau Prep での複数行の計算
複数行を計算する機能が Tableau Prep に追加され、データ準備の段階で表計算を実行できます。コードや複雑な計算式を記述せずに、クリックするだけで差の計算、差の割合の計算、移動計算をこれまでになく簡単に行えます。また、Tableau Prep の式エディターで LOOKUP 計算式も記述できるようになりました。
線の模様
線の模様はスタイル設定の新機能で、作成者が傾向線で実線、破線、点線のいずれかを選択することができます。この機能を使うと、複数の傾向線を示すときに意味が伝えやすくなります。たとえば一部の線が、しきい値やモデル化されたデータポイントなどの特別な意味を表している場合、スタイルを設定するとわかりやすくなります。
管理者による個人用アクセストークンのコントロール
組織のセキュリティ要件に合わせて、Tableau Cloud で個人用アクセストークン (PAT) のコントロールを強化することができます。
すべての Tableau Cloud サイトでの変更点は次の通りです。
- サイト管理者は、誰が PAT を作成できるかを管理できるようになりました
- サイト管理者は、PAT の有効期間を 1 ~ 365 日の範囲で設定できるようになりました
2023.2 以降で作成された Tableau Cloud サイトでの変更点は次の通りです。
- PAT は既定で無効にされます
- 既定の PAT 有効期間は 180 日に短縮されます
すべての機能
線の模様
線の模様はスタイル設定の新機能であり、作成者が傾向線で実線、破線、点線のいずれかを選択することができます。この機能を使うと、複数の傾向線を示すときに意味が伝えやすくなります。たとえば一部の線が、しきい値やモデル化されたデータポイントなどの特別な意味を表している場合、スタイルを設定するとわかりやすくなります。
Tableau Prep での複数行の計算
複数行を計算する機能が Tableau Prep に追加され、データ準備の段階で表計算を実行できます。コードや複雑な計算式を記述せずに、クリックするだけで差の計算、差の割合の計算、移動計算をこれまでになく簡単に行えます。また、Tableau Prep の式エディターで LOOKUP 計算式も記述できるようになりました。
管理者による個人用アクセストークンのコントロール
組織のセキュリティ要件に合わせて、Tableau Cloud で個人用アクセストークン (PAT) のコントロールを強化することができます。
すべての Tableau Cloud サイトでの変更点は次の通りです。
- サイト管理者は、誰が PAT を作成できるかを管理できるようになりました
- サイト管理者は、PAT の有効期間を 1 ~ 365 日の範囲で設定できるようになりました
2023.2 以降で作成された Tableau Cloud サイトでの変更点は次の通りです。
- PAT は既定で無効にされます
- 既定の PAT 有効期間は 180 日に短縮されます
ビジュアライゼーションの代替テキストの編集
自動的に生成された代替テキストが編集できるようになりました。Tableau は既定で、スクリーンリーダー用のテキストを自動的に生成します。それにより、クライアント側やサーバー側で描画されたビジュアライゼーション、埋め込まれたビジュアライゼーションも含めて、オンラインの全ビジュアライゼーションでスクリーンリーダーが説明を読み上げられます。今回のリリースからコンテンツ作成者は、[データガイド] パネルで、または [ワークシート] ドロップダウンで [アクセシビリティ] を選択することで、代替テキストを編集できます。代替テキストの最大文字数は 2,500 文字なので、ビジュアライゼーションのコンテンツを詳しく説明することが可能です。
統合されたツールヒント
新しいツールヒントで、シェルフ内のフィールドの情報をさらに詳しく得られます。統合されたツールヒントでは、最大 6 つの以前のツールヒントが 1 つに組み合わされており、関連性に応じて情報に優先順位が付けられます。1 か所でフィールド名、表計算の詳細情報、フィールドのコメントなどを見ることができます。また、エラーメッセージやフィルター情報も、同じツールヒントに表示されるようになりました。この統合されたツールヒントは、全シェルフのフィールドで表示されます。
Salesforce Data Cloud コネクタ
Salesforce Data Cloud コネクタを使用すると、Data Cloud のデータを Tableau でシームレスに分析できます。このコネクタは、ドライバーレスでインストールする必要はありません。また、データスペースが認識されるため、データスペース別にビジュアライゼーションを作成できます。データスペースとは論理パーティションであり、Data Cloud の適切なステークホルダーに対してメタデータやデータ、プロセスを整理するためのものです。さらに、Data Cloud コネクタでは、Tableau の接続ユーザーインターフェイスでオブジェクト API 名ではなくオブジェクトラベルが表示されます。そのためデータソース作成で表を選択する際、わかりやすさがさらに向上します。なおこのコネクタでは、日付時刻関数など 11 個の関数がさらにサポートされており、コンテンツ作成やデータ分析の作業が行いやすくなります。
Google アナリティクス 4 コネクタ
Google アナリティクス 4 プロパティのイベントデータに接続できます。Google アナリティクス 4 コネクタは、Tableau Exchange で入手可能です。
Amazon S3 コネクタ (ベータ版)
ベータ版の Amazon S3 コネクタを使用すると、Amazon S3 バケットの Parquet、CSV、Excel ファイルのデータに接続できます。この新しいコネクタは Tableau Cloud で使用できるほか、Tableau Exchange でも入手可能です。
Amazon Athena コネクタ: サードパーティー IdP のサポート
業界をリードする、Azure AD や Okta などのサードパーティー ID プロバイダーを利用して、Amazon Athena データソースに対するセキュアな認証を管理することができます。ID プロバイダーで OAuth 構成を使用すると、Athena 上の重要なデータへの接続で柔軟性とセキュリティを高められるうえ、多要素認証も行えるようになります。
系列でのフィルターと並べ替え
系列のページに検索オプションが追加され、関心のあるフィールドを探せるようになりました。また、ダウンストリームシートの数で並べ替えるオプションも追加されています。これらの機能が特に便利なのは、ワークブックやデータソースの数が多い状況で、関心のあるフィールドを手早く見つけたい場合や、最も使用されているフィールドを把握し、そのフィールドに変更を加えた際のインパクト分析を行う場合です。
各種コンテンツの検索機能を持つオムニボックスの統合
オムニボックスとは、最近の検索キーワードやコンテンツの提案など、さまざまなクイック検索機能を持つボックスです。データディスカバリを行いやすくするために、接続ボックス (ユーザーがデータセットの検索や接続に使用する入力ボックス) にオムニボックスが統合されました。 これによって、接続ボックスで自動的に提案される最近の検索キーワードから、検索履歴に戻ることができるようになります。またコンテンツの提案機能により、検索の手順を最後まで踏まなくても目的のデータセットにワンクリックで接続できます。
カスタムスケジュール設定の REST API メソッド
REST API に新たに登場したカスタムスケジュール設定のメソッドを使用すると、Tableau Cloud で更新やサブスクリプションのスケジュールを設定することができます。これまで、カスタムスケジュール設定はユーザーインターフェイスでのみ可能でした。今回 API でサポートされたことにより、スケジュール設定上のニーズに応じて、サードパーティーのワークフロー、スクリプト、自動化にもうまく対応できるようになります。この機能は、スケジュール設定されたコンテンツの作成、読み取り、更新、削除をサポートしています。
仮想接続: コネクタの追加
仮想接続で、次の接続がサポートされました。
- Dremio
- Cloudera Hadoop
- IBM DB2
- Kyvos
- Qubole Presto
仮想接続: ビューアクセラレーションのサポート
仮想接続によるデータソースから作成されたワークブックで、ビューアクセラレーション機能がサポートされました。ビューアクセラレーション機能を使用すると、ワークブックのデータがバックグラウンドプロセスで事前に計算、取得されるため、ビューの読み込み時間が短縮されます。
ビューアクセラレーションの推奨機能の強化
閲覧者が、アクセラレートするビューをワークブック所有者と管理者に推奨できるようになりました。ワークブックのクエリ実行時間や使用状況という要素に加えて、閲覧者による推奨も、ビューアクセラレーションの自動推奨サービスで情報として使用されます。
Tableau Prep 出力のタイムスタンプ
Tableau Prep の出力名に、動的な日付や日時のタイムスタンプが追加できるようになりました。Tableau Prep Builder や Tableau Prep Conductor でフローが実行されたとき、パブリッシュされたデータソースと出力ファイルで Tableau Prep はタイムスタンプを動的に更新することができます。パラメーター値を手作業で入力する必要はもうありません。
管理者インサイトの強化
強化された点は次の通りです。
- Job Performance (ジョブパフォーマンス) データソースに、Tableau Bridge の抽出更新ジョブのデータが含まれるようになりました。これによって、Tableau Bridge の抽出ジョブの追跡を強化できるうえ、エージェントやプール、実行時間、エラーメッセージに関するデータも含められます。
- TS Users (Tableau Server ユーザー) データソースで、組織の Tableau Desktop 使用状況が追跡されるようになりました。
- Subscriptions (サブスクリプション) データソースが新たに追加されました。このデータソースでは、どのユーザーがサブスクリプションを利用しているかを見ることができるほか、他の管理者インサイトデータソースと組み合わせて、導入環境でのサブスクリプションの健全性の全体像を把握することもできます。
Tableau Catalog: 機密度ラベル
Tableau アセット (データベース、表、列、データソース、仮想接続、フロー) に、機密度のラベルを付けられるようになりました。アセットにラベルを付ける機能では、一般的な値を選択できるほか、組織で使われている機密データの分類方法に応じて独自の値を作成することもできます。機密データにラベルを付けると、Tableau でデータの形式変換、パブリッシュ、表示、ガバナンスを行うユーザーにとって意思決定の指針となります。この機能は当初 API で実現されていたため、現時点でどこに保存されている機密情報でも Tableau にインポートできます。
アクティビティログの強化
アクティビティログを見ると、Tableau Cloud サイトで何が起こっているかがほぼリアルタイムでさらに詳しくわかるようになりました。アクティビティログで新たに追跡される情報は次の通りです。
- 個人用アクセストークンの使用状況
- ログインのアクティビティ
- ワークブックとデータソースの閲覧数
Mobile でのコピー & ペースト操作の防止
管理者は、iOS や Android のデバイスでクリップボードを使用したコピー & ペースト操作を無効にすることにより、Tableau Mobile で機密データの漏洩を防止できるようになりました。
Mobile のダークモード
Tableau Mobile がダークモードに対応し、外出先でデータ表示方法の自由度が高まりました。Tableau Mobile は既定でデバイスの設定に合わせて表示するほか、ユーザーがアプリの設定でダークモードに設定することもできます。
埋め込み API v3.6
埋め込み API v3.6 を使用すると、開発者はエンドユーザーにセルフサービス分析環境を提供することができます。この API では、空白のワークブックによる作成環境を埋め込めます。開発者は Tableau のユーザーインターフェイスを表示せずに、埋め込まれたダッシュボードやワークシート、ストーリーを、プログラムで CSV、Excel、PDF、PowerPoint の形式にエクスポートできるようになりました。また埋め込み API v3.6 では、Tableau 連携アプリのフローが失敗する場合に、開発者は外部アプリでエラーに対処することができます。
イメージの役割の機能強化
イメージの役割の機能が強化され、さらに使いやすく自由度も高まりました。画像ファイルのタイプは、PNG、JPG、JPEG 形式に加えて、SVG、WEBP、JFIF、ICO、BMP、GIF 形式もサポートされました。また、画像数は 1 列につき最大 100 個までになり、取得できる画像のサイズも 200 KB までに増えました。さらに、削除の要件では、画像のリンクに拡張子が含まれている必要はありません。
データに基づくアラートの REST API
新しい REST API エンドポイントを使用すると、単一軸のビジュアライゼーションでデータに基づくアラートを作成できます。データに基づくアラートをプログラムで作成して、データがしきい値に達したときに、メールや Tableau サイト、接続された Slack ワークスペースで主要なユーザーに通知することが可能です。
地理空間分析の機能強化
Tableau で、これまで以上に詳しい地理空間分析が行えるようになりました。空間計算言語がさらに強化され、地理空間データに関する幅広い質問に答えを出すことができます。形式の新しいオプションが利用できる Outline、ジオメトリのタイプに基づいて新たにピボットする ShapeType (たとえば道路と地域で異なる処理が可能)、経路の計画に使える Length があります。また、インポート時に GeoJSON 言語が完全にサポートされるようになり、Tableau で空間ジオメトリが読み込みやすくなりました。
使用状況メトリクスの機能強化
[使用量] タブのメトリクスで、お気に入りの合計数やビューの合計数に加えて、共有数合計が表示されるようになりました。アナリストはこのインサイトを基にしてエンゲージメントを把握できるため、ユーザーに利用されやすいコンテンツの作成に活用できます。また、閲覧者は使用状況メトリクスを活用して、コンテンツが広く使われ、信頼できるものかどうかを確かめることが可能です。
カードのナビゲーション改善
コンテンツのグリッドビューのナビゲーションで、キーボードによるナビゲーションが完全にサポートされ、選択やバッチアクションなどが行えるようになりました。また、フォーカスインジケーターも改善され、操作している項目やナビゲーション先の項目がわかりやすくなりました。コンテンツのメタデータも、ポップアップウィジェットでより簡単に表示することができます。
分析の拡張機能の強化
分析の拡張機能のサーバーに対して、送信するリクエストと受信するレスポンスが圧縮できるようになりました。サイズの大きなデータセットを含むテーブル拡張機能を使用している場合、ペイロードの制限に達することを回避するのに役立ちます。この機能は、分析の拡張機能の管理者が「gzip_enabled」フラグを True に設定すると使用できるようになります。
Tableau Cloud のメールのカスタマイズ
サブスクリプションやデータに基づくアラートのメールをカスタマイズして、Tableau Cloud の URL リンクを表示しないようにすることができます。この機能は、埋め込み分析、つまりホワイトラベルの分析環境でアプリケーションの使用を促したい場合に、特に向いています。
アクセラレーターのデータマッピング機能の強化
データマッピング機能を使うと、アクセラレーターのすぐに使えるダッシュボードの設定に必要な時間と手間が省かれ、分析を迅速に始められるようになります。
今回のリリースでは、データマッピング機能が次のように強化されました。
- 選択内容の保持: 選択した値はセッションを切り替えても保持されます
- サンプル値: フィールドのツールヒントに、一連のドメイン値が表示されます
- データソースの途中で、別のデータソースに切り替えることができます
- すでに接続済みのデータソースの選択がサポートされました
- 単一データソースの全アクセラレーターがサポートされました
Tableau のリリースについて